第六話「こんな物を…?こんな物…渡すなんてな…俺も忘れてたのにな…あの人の最初で最後のプレゼント…だからか?だから…あんな事をしたのか?もし俺が術の完成をやらなかったらどうするつもりだったんだよ…記憶の媒介がこれだもんな…俺にこんな水晶を預けるなんて…しかも、あの人の…俺に預けて捨てていたらどうするつもりだったんだ…シス?」ギュッ 「ウンンッ…ごめんなさい…ありがとう…お兄ちゃん…」 ビクッ 「…。」 「シス強くなるよ…心配しないで?大丈夫だから…」 スゥスゥ… 「なんだ、寝言か…。はぁ…夢でもまた俺に言うのか…その台詞を…。無理して強くならなくともいいのに…強がって…心を殺す事もしなくていいのに…たまには弱音言ってくれても良いんだぞ?」 リルーナSide 「ティミちゃんジルって酷いと思わない?私を引き合いに出してティミちゃんを遠ざけるなんて!!」 「……」 「はぁ…ティミファー…リグトちゃん…私の昔話してあげる…私たちにはもう一人…もう一人姉みたいな人がいる…ううん・・正確にはいたかな…」 「?」 「ジル、シス、私、そして瑠火(るか)姉さん…」 「誰?」 「來牙の姉…」 「ライ兄から…聞いた事ないよ…昔、話てくれたけど…」 「多分來牙はティミちゃんと逢った時には知らなかったんじゃないかな?私は瑠火姉さんから來牙の名前だけは聞いていた…。」 「あの…リルーナさん?シスミリアたちは知らなかったの?」 「來牙が弟って言う事?」 「ええ」 「知らないと言うよりは覚えていないだけなんじゃないかな?」 「…なぜかしら?」 「…、それは私の口からは言えない…。」 「なんで?」 「まぁいろいろあったのよ!!」 「そう…」 「ご…」 グッ 「ティミ…聞くのだったらジルに聞きなさい…話す話さないはジル次第だけど…あっ話がそれたわね。瑠火姉さんはシス、ジル、私の師匠でもあったのよ。私と10歳くらい離れているのに対等に色々教えてくれた…來牙の事も…」 ガチャ…バターン バタバタバタバタ 「?」 「リュードどうしたの?」 「ティミは知っていたのか?」 「何が?」 「あいつが…あいつが、全てを知っていたこと…」 「…最初は知らなかったよ。でも…監視してる時にバレたことがあった。なのに気が付いても知らない振りをしてくれた…それにわざと監視しやすい様に一緒にいてくれた。それと…騙してるよライ兄は。私たちを拾ってくれたのは本当はシスミリアだよ」 「「え!?」」 「気がついてたの…?」 「ずっと疑問に思ってた…だって…あの時…暗くて顔は見えてなかったけど…逢った人と次逢ったライ兄と雰囲気が違ってた…」 ‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡ あとがき 日記に書いていたのに、全然載せて居なった… っか、滅茶苦茶忘れていました… 続きを書こうとしているのだが…違う方向に…何故だ!! 最新06年03月30日 前 戻 |